消防設備点検(連結送水管耐圧試験)について

 弊社では「連結送水管」の耐圧試験を行っています。

連結送水管とは

 「連結送水管」とは、ビルやマンションなどの高層建築物や地下街など、外からの消火活動が難しい場所に設置されている消防設備です。ポンプ車からこの送水管に消火用水を送る事によって、各フロアーに設置されている放水口へと消火用水が供給されます。

 尚、消防法(第29条)によって、以下に該当する施設には連結送水管の設置・点検が義務付けられています。

  • 地上7階建て以上の建築物
  • 地上5~6階建てで、述べ床面積が6,000㎡(1,815坪)以上の建築物
  • 延べ床面積が1,000㎡(302.5坪)以上の地下街
  • 道路部分を有する防火対象物
  • 連結送水管耐圧試験の最終試験日から3年が経過した場合

 

耐圧試験の手順

 弊社では以下の手順で連結送水管の耐圧試験を行っております。

  1. 1.事前準備
    • 外観点検
    • バルブ等の緩み確認
    • 消火用補給水槽の満・減水警報確認
    • 仕切弁・逆止弁確認
  2. 2.連結送水管耐圧試験
    • 検査測定車(水槽付動力ポンプ車)、又はエアーコンプレッサーにより連結送水管の送水口から加圧試験を行う。
    • 設計送水圧力まで加圧し、3分間の圧力保持及び、減圧や漏水が無い事を確認。
    • ※減圧や漏水等の異常が確認された場合
      耐圧試験の中止→外観点検→漏水確認→バルブ類の再確認→緊急排水→試験作業の中止
  3. 3.連結送水管の現状復帰
    • 放水口又は、排水弁から加圧した配管内の余分な圧力を開放。
    • 適切な現状復帰を行い、耐圧試験を終了。